パスツール研究所ハノイは、1926年にフランス人建築家ロジャーガストン(Roger Gaston)によって設計され、1927年から1928年にかけて建設されました。生物学、微生物学、疫学、ワクチンの研究を専門とするフランスの民間非営利団体です。炭疽菌や狂犬病ウイルスの消毒やワクチンなど、当時の現代医学で最大の進歩を遂げたルイ・パスツール(Louis Pasteur)にちなんで名付けられました。
研究用本館のほか、衛兵所、ワクチン接種所、大型牛舎、小型牛舎などが建てられました。
3階建ての本館は、フランス植民地時代に暑さ対策取り入れて建てられた頃にある建築です。南北方向に配置され、南側に廊下を配置して直射日光を避けて、冷風を取り入れる設計がされています。
ちなみに、日本語ではPasteurを「パスツール」と呼びますが、ベトナム語ではローマ字読みするため「パスター」と言った方が通じます。