目次
難産した建築
グエンフエ通りの突き当りにあるのが、ホーチミン市人民委員会庁舎です。
ホーチミン市の中心地であり、歩行者天国になったグエンフエ通りは、外国人観光客だけでなく、地元のベトナム人が集まりコミュニティを形成する場所となりました。
そして、グエンフエ通りの象徴的な存在がこのホーチミン市人民委員会庁舎です。
完成したのは1908年ですが、実は着工するまでに紆余曲折がありました。
1872年に建設が決定された後、設計案に関して審議に28年かかりました。
Wikipediaによると「1902年から1908年にかけて、当時のサイゴン市庁舎としてフレンチコロニアル様式で建設された。」とあります。
しかし大田省一氏の著書によると、
「1898年着工、完成までにはさらに8年の年月を要した。とんでもなく難産の建物だが、完成後も両翼部の増築など、今見る氏型に落ち着くまでにはさらなる時の流れが必要だった。」
と書かれています。
難産だっただけにフランス建築のエッセンスが反映され、当時の写真を見ると本当にパリと言っても信じてしまいそうな建物になりました。
100年前のホーチミン人民委員会庁舎
これは、100年前のパリです。
— 小池侑鋤|椅子設計|越南 (@yusukekoike21) August 13, 2020
と言っても信じてしまいそうな画像。
よく見るとノンラーをかぶった人力車。
ここは、ホーチミン人民委員会庁舎とグエンフエ通り。 pic.twitter.com/gcSq4G9oQb
豪華なインテリア
ホーチミン市人民委員会庁舎の内部はこんな感じhttps://t.co/d8GkXgvQZ1 pic.twitter.com/27w5vrtxly
— ベトナム建築MAP (@vn_design_to) July 11, 2021