栴檀を意味する名を付けられた11〜12世紀のチャンパ遺跡
チェンダンとは「栴檀」を意味するサンスクリット語を漢訳し、さらにベトナム語に置き換え「チェンダン」と名付けされたそうです。
栴檀は古くからベトナムの輸出品の一つでした。栴檀の実は、外用薬や鎮痛剤として用いられました。
3塔からなるチェンダン遺跡は、11世紀から12世紀に渡って建てられました。
南塔から建設がはじまり、次に中央塔そして北塔の順に建設されたとされています。
チェンダン遺跡の特徴としては、砂岩に施された彫刻です。
基壇周辺には、戦闘を繰り広げる兵士や、音楽を演奏したり、ダンスを踊る人々、蓮の花と戯れる二匹の象などが刻まれています。
また、身舎(もや)や屋蓋にはガルーダやガネーシャ、ナーガなど空想上の動物が飾られています。
チェンダン遺跡へ訪れたときは、どこにどんな彫刻があるか探してみてください。