李朝時代(11世紀〜13世紀)の頃の大越は、チャンパ奴隷を召し抱え、チャンパの踊りや音楽を愛好することがありました。チャンパ王女を妻とする王もいたそうです。
ビンソン塔はその時代に、チャンパの技術者が建てたとされます。
13,200枚この煉瓦色を積上げて作られたビンソン塔はチャンパ遺跡にも見えます。壁面の優雅なレリーフにもチャンパ文化がみてとれます。
ただし、いま遺るビンソン塔は1972年に再建された塔です。
1960年代何度も洪水にあい倒壊の恐れがあったため、1969年に取り壊し、鉄骨の補強をいれて建て直されたのが今の塔です。基壇のみが当時の塔を遺しています。
元々は十三重の塔でしたが、いまの塔は十一重の塔となっています。
2016年の3月に国家遺跡として認定されました。