ハノイ市から南へ95km、ニンビン省にある折衷様式の教会です。
石造りの巨大な建築の上に載った、反り上がった木造屋根をみると寺院のようにも見えますが、はじめから教会として建てられた大聖堂です。
大聖堂の建設は1880年に始まり1899年に完成しました。この不思議な教会を設計したのは、ベトナム人ピーター・チャン・ルック神父です。チャン・ルック神父は、この大聖堂の建設に先駆けて、何百とも何千とも言われる竹を幾層にも重ねて地に突き刺して基礎工事としました。その深さは30mにも達したといいます。20tにも及ぶ石の聖堂はこの上に建っています。木造軸組工法で建てられたの礼拝堂の空間も圧巻です。
このユニークな外観と歴史をもった大聖堂は、世界遺産登録のためユネスコへ申請を進めているそうです。