お久しぶりです。ペレストロイカです。
前回まではホーチミン市を中心に南部のことを書いてきましたが今回は中部にあるフエについての記事です。
目次
フエとは??
フエとは19世紀からはじまる阮王朝の都が置かれた場所。
ベトナムを北部・中部・南部に分けるとフエは中部にあたりますが、中部の中でも北の方です。
フエの王宮跡や各皇帝の廟などがフエの建造物群として世界文化遺産に認定されています。
フエの南にハイヴァン峠という大きな峠があるのですが、それが北部と南部を隔てるおおきな目印だと言われています。
中部ではダナンという都市も観光地としては人気ですが、フエからバスで2時間ほどという近さにも関わらず、気候も雰囲気も全然違います。
成田からダナンへは直行便があるので、もしダナンに行く機会があればフエもセットで旅程に入れると一層ベトナムを満喫できるはず!
トゥ・デゥック帝陵のセンスの良さよ

一般に耳目を引くような帝陵というのは派手なビジュアルをしていたりするのが相場ですが、上の画像を見て分かるようにトゥ・デゥック陵は落ち着いた感じです。
というのも、彼は酒・詩・釣りを愛するまさに精神の貴族とも言うべき中華聖人みたいな皇帝であったので、釣り池があり、雅やかな雰囲気の廟を作り出したのです。
上の画像の右側に柱が写っているの分かりますか?どこから撮っているかというと
こちらです。

ここは何するところかというと雅楽の演奏スペースなのです!
フエの伝統的な音楽も確か何かしらの無形文化遺産に認定されていたはず。今でも観光客向けに1日5回ほど演奏しているので機会があれば聞いてみてください!
ちなみにフエは最近まで水上家屋で生活している人がたくさんいて、そうした人たちが川で舟に乗りながら演奏してお金をもらったりしていたそうです。一般人まで精神の貴族ですよ。
たまりませんなあ。
僕はベストシーズンからかけ離れた冬の雨の日に行ってしまったのでちょっと微妙な写真になってますが、これ晴天の日に行ったら絶対心まで貴族になれますよ。
まだまだあるトゥ・デゥック帝のにじみ出るセンス!!

まずはこれ!
これはチャイングオンと呼ばれる絵で基本的にフエでしか見ることができないと思います。漆絵とも違うテカり方でかっこよくないですか?トゥ・デゥック帝陵には10枚以上飾られています。

これはダウホーと呼ばれる遊びに使われる壷です。
日本でも投壷という名前でかつて存在しており、韓国や中国にも同様のものがありました。遊び方は刺さっている細い棒を一定の距離から投げ入れるというもの。
しかし、ベトナムの投壷はそこから独自進化しています。
なんと投げる棒をワンバウンドさせてから壷に入れるという無理ゲー仕様になったのです。
それが暇すぎてそうなったのかベトナム人の創意工夫の心なのかは分かりませんが、おもしろいのは確かです(笑
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この記事を書いた人
ライター:ペレストロイカ(Facebook)
ブログ:気がつけば大伽藍
ベトナムのカルト宗教?のココナッツ教団に興味を持ち大学でベトナム語を専攻。2016年の4月からホーチミン市で1年間留学してました。大正ロマン、アナーキズム、軍歌・革命歌、イタリア語、プロパガンダ、古地図、カルト宗教に関心アリ。Webデザインを勉強しながらブログをアングラでマニアックなベトナム百科事典にしてる途中です。好きな歌手は岡村靖幸。古書のためなら数万円払うことも辞さない精神を持ってます。