カオダイ教(Đạo Cao Đài / 道高臺)は、5つの宗教をミックスしたベトナムの新宗教としてよく知られています。1919年、ゴ・ミン・チェウ( Ngô Minh Chiêu )とレ・ヴァン・チャウン(Lê Văn Trung )によって唱えられた。五教(儒教、道教、仏教、キリスト教、イスラム教)の教えを土台にしたことから、カオダイ=高臺(高台)と名付けられました。
1926年、タイニン省に建てられたこの教会が総本山です。
2つの尖塔とドームからなる構成はキリスト教会を模したものだが、中にはいると龍の柱があり、六角形の塔や屋根の形状は寺院建築に由来しています。なぜか、アメリカの1ドル札の裏側に描かれたピラミッドと類似した紋章まであります。宇宙の原理を意味する『天眼』と呼ばれ、この目は心臓に近い左目を表します。左目は心と繋がっているからだそうです。
儒教・道教・仏教という東洋思想は、他宗教を取り込みながら広まってきまたが、キリスト教やイスラム教など西洋ではまず相容れない仲の宗教まで取り込んでしまったカオダイ教。滑稽さを感じつつも、人々の興味をそそるものがあります。
西洋と東洋が混ざるベトナムらしい宗教なので、ホーチミン市へ来たら是非足を伸ばしてカオダイ教を見ていただきたいです。
MAP
ホーチミン市から車で2時間程度の場所にあります。
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